有田焼卸団地協同組合は「SDGs宣言」を行います
現在の組合員の先代たちが主導し、有田焼卸団地を開設してから今年で47年。
この約半世紀、社会状況やライフスタイルの変化とともに、有田焼をはじめとした器に対する要望も多様化しています。
さらに近年、「後継者・人材不足」「原材料の確保」などの課題が顕著となり、そしてこのコロナ禍による打撃、さまざまな物価や経費の高騰により、5年、10年の先行きさえ不透明となっている状況です。
年々売り上げが減少する陶磁器産業において、400年の歴史を誇る有田焼産業も、過去の名声に甘んじることなく日々新しいことへ挑戦しながら、その事業を次代に繋いでいかなくてはなりません。
有田焼産業の持続可能性を考え、その商社組合として、今何ができ、何をすべきなのか?という問いから議論を重ね、このたび「SDGs宣言」を行うにいたりました。
有田焼卸団地協同組合が目指す取り組み
● 日本初の磁器を製造・販売してきた、400年におよぶ《伝統》ある有田焼産業の継承に努めます。
● 現代のライフスタイルに寄り添い、器文化の発信を通じ、新たな価値の創出を目指す《進化》したものづくりに挑戦します。
● 地球環境の持続可能性を考え、CO2排出や産業廃棄物軽減に取り組む《循環》型産業へ貢献します。
● 有田町や観光協会、商工会議所や他組合と連携し、年間を通じたイベントの共催や町の活性化事業への協力、西有田の農業などの異業種と窯業が《協働》できるさまざまな取り組みを推進します。
● 有田町の観光拠点として年中無休で旅行客をお迎えするとともに、「食」などを通じて地域住民も楽しめる、地域の誇りである有田焼の魅力を伝える《多様》なおもてなしに取り組みます。
「太陽光発電所」や「べんじゃらの活用」など、具体的な取り組みの内容は、
アリタセラ タイムズ 特別号をご覧ください。
「SDGs」とは
2015年9月の国連サミットにおいて全会一致で採択された「Sustainable Development Goals」(持続可能な開発目標)の頭文字をとった略称です。
国連に加盟する193ヶ国が、2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた国際社会共通の目標のことで、17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲット(達成基準)で構成されています。
これからの国際社会での共通の価値観として、豊かさを追求しながらも地球環境を守り、人類存続のため、「経済・社会・環境」という3つの側面においてバランスがとれた、優しさ、気遣いのある行動を実践していこうという取り組みです。